羨む気持ち

普通何気なく仕事をしていたときは何も思わなかった。
それどころか、あぁ〜仕事したくねぇ〜なんて、日常茶飯事だったのに。
いざ無くしてみるとその重さがよく分かる。
平日の昼間。
ふらりと街を歩いていると、ぴしっと着こなしたスーツのオネーサンなどを見ると”あぁ〜・・・仕事ね・・・そうだよねぇ〜”なんて思ってしまう。
何でも良いならどうにでもなるのかも知れない。
それでもまだ諦めきれず、捨てきれないこだわりがある。
どうしても、”ボタン押し係”さんにはなりたくないのだ。
何があってもこれだけは譲れない。
よく、何処に行っても自分次第だとは言う。
けれど、置かれた環境の優劣でかなり左右されるのがこの仕事ではないかと思うのだ。
何度か捨てろ〜っ!と自分に言い聞かせて見るも難しい・・・。
ならば職業人を捨てるかも知れない。
世に言うところの、”不要な技術者”にはなりたくない。
誰でも良いじゃん。
こんな言葉を言われながらやる専門職は何処にもないはずなのに。
この仕事はよく言われる。
何故なんだろうねぇ〜・・・。
独占業務じゃないんだよね・・・現実的にさ。
本当なら独占業務の筈なんですけどね〜・・・そこは世の中何でも有りです。
そんな中に置かれ、”技師じゃなくてはならない”と思われないところがこの仕事の不思議なところで・・・。
そうなのかなぁ〜・・・どうなんだろう。
そんなに簡単そうに見えますか?
いや・・・実際簡単なのか??
ん〜・・・そうなんだ・・・。
まぁねぇ〜・・・最近は機械の方が賢くなってきてるから技師がバカでもどうにかなるしね。


こんな感じで、現場での立場は余り強くないんですよ〜この仕事。
おかしいよなぁ〜・・・。
とは言え、世の中のこの評価はもしかしなくても現場で今仕事をしている大半の技師自身の所為なんでしょうね・・・。
頑張ってる人だって沢山いるのにねぇ〜・・・。
表に出ないからねぇ〜・・・。
虚しいな。